LanikaiSandsのブログ

たいして興味もないことについて語っています

ミニマリズムという生き方

ミニマリスト(あるいは断捨離といった生き方をする人々)はなにかを所有することに対して徹底して無頓着である。本は持たないしCDも買わない。当然映画のDVDなど買おうはずもない。

ミニマリストは住む場所にも頓着しない。世の中には家具やカーテンのない部屋に住むミニマリストが居るそうだが、住む家すら持たないミニマリストこそ真のミニマリストといえるだろう。

ミニマリストは衣服に気を遣わない。ミニマリストにとって衣服とは身体にまとわりつく余分なものでしかないのだ。彼らは、自身がミニマリストであることを志したそのときから伸ばしつづける体毛のみを身にまとう。風呂はおろか洗顔すらも彼らの省くべき対象となっている。

ミニマリストは人との関わりもミニマルである。山中に一人で棲み、木の芽や昆虫を食べて暮らしている。人づきあいがヘタなのであろう、表情に乏しい。時々山中で出会うと黄色い歯と歯茎を剥き出しにて笑う。いや笑っているように見える。威嚇しているのかもしれない。

ミニマリストは時折人里に下りてきて、騒ぎを起こす。繁殖の手段として人を攫うのだ。猟友会が出動して駆除することもある。概して彼らの生態には謎が多く、一説にはネアンデルタール人の生き残りともいわれているが真偽は不明である。

ミニマリズムという生き方は、それまで十分な知識と経験を蓄え、豊かな生活を通してシンプルライフを送ろうと志した人間が、知識と経験のみで人生の再出発を試みる一種の「人体実験」である。本来何も知らない若者が目指すべきではない。結果としてときおり大きな勘違いをしでかすミニマリストも少なくないのだ。

あるとき、家の裏の夏みかんをもぎにきたミニマリストに、ようナチュラリストと声をかけたら、歯茎を剥き出しにして微妙な顔をしたあと、両手と口にみかんを咥えて逃げていった。

果たしてこちらの言葉を理解したものかは分からないが、こちらとしてはただひたすらに、ブログやノウハウ本を鵜呑みにする危険性を訴えていきたい。